FITTING
CONSTRUCTION
継手工事
鋼管矢板継手処理工事
鋼管矢板を用いて橋脚や連壁を築造する際、鋼管継手部の一体化と、井筒掘削する場合に地下水や河川水が流入することを防止する目的で、継手処理を行います。 継手内を洗浄後、各種目的に合わせたモルタルを充填しますが、充填前の継手内を完全洗浄することが最も重要であり、当社の独自工法(二重管システム)が効果的です。
二重管洗浄システム(高圧水+エアー)の特徴は、超高圧水によって土砂を切削・攪乱し、同時に噴射されるエアーに乗せて継ぎ手上部に排土するシステムです。 これを二重管とすることで、 切削水と排土エアーを別々に設でき、水のみで切削・排土する場合の切削圧力と排土吐出量との反比例する問題を解決しています。 ジェットノズルは、土質や深度に応じて各種用意されておりボーリング機とともに、切削ビット付のノズルを使用するケースもあります。 二重管システムにて洗浄を完了させた後、充填管を継手内に挿入し、トレミー状態でモルタルを充填します。
二重管洗浄システムと充填管の概要
継手内洗浄
モルタル充填
薬液注入工事
薬液注入工事とは、二重管のロッドを用いて土中に含まれる水・空気(間隙)の部分に薬液を浸透させ、止水及び強度を上げて地盤の安定を図る工法です。主に「水ガラス」という主剤を用いることが特徴で、主剤の特性(凝固)を利用して各種硬化剤と二重管の先端で混ざり合い、数秒~数十分で硬化させることで、あらゆる土質に対応します。 薬液の成分は、止水を目的とした溶液タイプと、強度増加を目的とした懸濁タイプがあります。現在では、様々なタイプの工法が存在し、硬化時間の異なる薬液を交互に注入して土粒子間へ完全に浸透させる工法や、パッカーを利用して懸濁剤を注入後、溶液剤を注入することで強度と止水性を両立させた工法などがあります。
高圧噴射工事
高圧噴射工法とは、超高圧水+空気+硬化材(又は超高圧硬化材+空気)を使用し、多重管ロッドの先端に装着したモニターから別々に噴射させることで地盤を切削し、地盤に1.0m~2.0mの円柱状の改良体を造成する工法です。 高圧噴射工法も様々なタイプがあり、対象土質・立地条件・改良体の口径・改良深度に応じて最適な工法を選択できます。 改良材はセメントスラリーが基本ですから、強度と恒久性に優れ、大深度の地下掘削における底盤部や、構造物の基礎補強、連壁の造成など、あらゆるケースに対応できます。
JSG工法
CJG工法
地下水位低下工事
地下水位低下工事とは、土中にパイプを削孔設置し、真空ポンプを用いて強制的に地下水をくみ上げることで地下水の低下を図り、地下掘削の際に地下水の流入を防止する工事です。 地下水を低下させる深度や範囲と土質に応じて、ウェルポイント工法やディープウェル工法などがあります。
各種地盤改良工事
上記以外にも、様々なケースに対応ずべく改良工事を承っておりますので、お問い合わせ下さい。
エアミルク・エアモルタル充填工事
エアミルク・エアモルタル充填工事とは、セメントスラリー又はモルタルと気泡を混ぜ合わせて様々な用途の空洞充填を行うものです。 気泡と混ざり合ったセメントスラリーやモルタルは、非常に軽量でかつ体積収縮がなく、流動性に優れているため、土による埋め戻しが不可能な場所や、上下水道管渠の中込充填、不要になった地下ピット、トンネル裏込、さらには地盤沈下によって建築構造物の下部に空洞が発生している箇所などにも利用されています。使用する充填材料の強度は、数N/cm2~数十N/cm2の範囲で、目的に合わせて材料を選定できます。 特にトンネル裏込充填においては、地下水に希釈されないモルタル(可塑)もあり、各地のトンネル補修工事に利用されています。
漏水補修工事(トンネル・洞道など)
大きな幹線道路などの下には、電力の幹線道路と言うべく洞道があります。洞道にはセグメント同士の連結部分(ジョイント)がありますが、長年にわたる老朽化によって連結部分より地下水が漏水している箇所があります。 漏水している水は、比較的「しみ出ている」といったケースが非常に多く、またその水が想像以上の圧力を持っていることから、容易には止まらないことも多いものです。その漏水を止めるには、十分な施工ノウハウと材料の吟味が必要で、使用される材料は主にウレタン系の止水材などが多く用いられています。ウレタン系の注入材の中には水に反応して硬化する物があり、その特性を利用して止水を行います。
地盤改良による沈下修正の概要
家屋を建築する前に建物の基礎部分へ改良体を造成し、液状化対策や耐震補強、地滑り対策(抑止杭)を目的としたケースと、既存の建物が何らかの要因による経年変化とともに傾斜し、その建物を改良と共にレベルまで持ち上げ、復旧させるケースとがあります。どちらのケースも、薬液注入や高圧噴射工法を応用させた工法を行うことで対応できますが、既存の建物を持ち上げ復旧するケースでは、機械的に持ち上げる工法(ジャッキアップ)もあります。
ジャッキアップによる沈下修正(戸建住宅)
銅管杭圧入工法の長所
● 建物の沈下を修正するだけではなく、再沈下も防止する工法です。
● 引越しなどの移動をすることなく、居住の状態で工事ができます。
● 騒音、振動、埃等の発生は少なく、資機材の置き場も省スペースです。
ジャッキアップによる沈下修正(大型建物)
アンダーピニング工法の長所
現在の不等沈下修正工事において最も信頼性のある工法で、 建物の重量を反力とし1ヶ所づつ圧入するため、支持力の大きい杭を 施工することができます。また、ジェット水流やインパクター工法を 併用することで密な砂質層や地中障害物にも対応することができます。